2015年12月29日火曜日

本日年内最終日

早いもので、もう年末です。



年末年始営業時間のご案内

本年中は格別のお引き立てを賜り深く御礼申し上げます。
GALERIE AZURの年末年始の営業は下記となります。

1230日 お休み
1231日 お休み
11日  お休み
12日  お休み
13日  お休み
     14日  通常営業開始

お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、
ご理解の程宜しくお願い申し上げます。

明年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。



ということで、最後なので個人的に今年のベストテンなどを考えてみました。



1 丸田宗彦 奥高麗茶碗




2 中里太亀 斑唐津小徳利


3 三玄窯 黄唐津ぐい呑


4 蒔絵鯉の図菓子器 



5 吉永サダム 白磁筒湯呑


6 山本亮平 染付小皿



7 丸田宗彦 斑唐津ぐい呑


8 丸田宗彦 白織部ぐい呑



9 武末日臣 粉引杯


10 戸川雅尊 斑唐津ぐい呑




という感じですね。ベスト10以内はランキングなど関係ないですが。



今年はイベント関係が後半多かったような気がしますね。
来年は結構展覧会の予定が詰まっていますのでどうぞお楽しみに。



来年のラインナップは"桃山"を感じれる"職人肌"な器、をテーマに
唐津を中心とした様々な産地の作家さんをご紹介できればなと思っています。

どうぞ宜しくお付き合いの程お願い致します。


それでは皆さん、良いお年をお迎えください。



dai

2015年12月22日火曜日

美濃古染付

実は美濃地方にも染付があります。

古くは江戸時代より有田からもたらされた技法で、美濃地方特有の柔らかな陶土による染付です。



多治見市無形文化財保持者 青山禮三先生の作品です。




明治以降、機械化生産が急速に進み、本来の美濃古染付の肌合いが感じられない作品が多くなる中、江戸の美濃古染付に近づくため日々作陶されている数少ない作家さんです。

色合いや肌は有田のそれとは異なり、やわらかさの中にきりっとした感じもある独特の雰囲気です。

小向付として、またお酒をいただくのもちょうどいいサイズです。


dai

2015年12月16日水曜日

美濃の聖地へ2


二日目。

一晩中考え、やはり携帯を落としたのはあの窯跡の出入り口付近にちがいない。と
もう一度だけあそこに連れて行ってください。とお願いし山を探索。

!!!

奇跡的に見つかりました。。


昨晩まで、やっぱり美濃の窯のたたりですよ、と岸岳のたたりを持ち出し愚痴をいっていたのに、

翌朝になると、美濃の窯の神様のおかげだ、と考えが変わっていました。


そして、美濃の現代作家がみれるギャラリーへ。

なんですか、ここは、



とても立派なギャラリーでした。

視察を終えて、昨日合流したTさんの窯へ。




ようやく、それっぽい画像が出てきましたね。

なんとお父さんのT.K先生も登場し、黄瀬戸のルーツについて語って頂く。

そして本歌、志野向付を見せてもらうなどとても贅沢な時間。幸せでした。

そして山をこえて瀬戸へ。


東古瀬戸町、しびれる名前です。

瀬戸蔵ミュージアムへ。


まねきねこが有名なのか、

焼き物の制作行程が実に詳しく、レプリカで作られています。


歴史。

鳴海織部。


図柄、ハンドバックでしょうか、桃山時代に輸入されていてもおかしくないですが、
とてもいい茶碗ですね。

そして、瀬戸へ引き返し、Aさんの工房へ立より作品をみていたらきりがなく、
暗くなったので新幹線で東京に戻りました。

もう感謝しきれないぐらい充実した二日間でした。

桃山をベースとした作家が美濃に少ない事、織部の伝統的な技法、作家より職人に近い作家さん、そしてその拘りを曲げずにより突き進んで作陶しているAさん、Tさん。

地元ならではのディープな話が聞けて、なにより温度感が分かった感じがしてとても良かったです。




改めて感じた事は、美濃はやはり茶陶の作りが色濃くのこっていて、作陶が丁寧だということ。

桃山をベースとするならば、美濃は茶陶のために作られた上手の本歌がほとんどのため現代の作家さんたちも自然とそれに向かっているように思いました。

一方唐津をみると上手の本歌もあるのですが、いかんせん分かりにくい。
それに加え同時期に作られた下手の唐津が多く広く古唐津として流通していることが少し悲しくも感じられます。


轆轤が上手くよがんでいる唐津。それって唐津にだけ寛容な世界があったんじゃないかとも思えるようになってきました。

なんでこんな絵がてきとうなんだろう、って誰かがおっしゃっていましたが、桃山当時もさすがに上手い下手はわかるだろうし、それでも唐津はここが面白いと思って作られていたんじゃないかなぁと思っています。

織部のゆがみと唐津のゆがみは別ものです。
織部はそうさせた感が強く、唐津はこうなっちゃったけど、、大丈夫ですか?みたいな。

そしてそれがちょっとだけ許された特別な産地。

そんなことをぼんやり思いながら、今回の旅で手に入れた黄瀬戸六角でお酒を呑んでいます。



今回の成果は、公に発表は来年後半ですが、とてもいい企画も考えています。
個人的にもようやく好きな美濃陶が扱えるとわくわくしています。

皆さんどうぞお楽しみに。


dai









美濃の聖地へ


唐津と美濃、が窯的に兄弟分なことは言わずもがなですが、
それ以上に美濃陶が好きで、現代の作家さんや古い桃山の窯跡などを訪ねたかったので以前より機会をうかがっていました。

そして今回、Aさんの全面的な協力のもと、想像をはるかに超えたディープな美濃探索が実現しました。

ちなみに今回撮影はcoolpixをチョイス。コンパクトでズームが効くのが良くて。そしてなかなか好みに写ります。


まずは元屋敷、聖地巡礼です。
ちょうど行ったときが最終日。作家さんと桃山の織部や黄瀬戸をみて制作の工程の説明を受けます。



こうやって街中ですぐに桃山のすばらしい焼き物を見れるのは作家さんたちにとってもいいですね。唐津はあまりないです。その為に美術館設立の話をすすめてはいますが、


元屋敷窯跡。登り窯。






お昼は、"てんころ"といううどんが名物みたいです。
ぶっかけうどんに、天ぷらがのっているこういうやつです。

ちょっと甘めで九州人好み。


快晴に恵めれています。



特別に織部の土が見れるところへ。


草むらをぬけると、



急に開けた場所に。

これが織部の白い土。




そもそもこの多治見も良質な土がこうやって採れたから発展したんでしょうね。
よくわかります。

すぐにでも使えそうな粘り気です。

移動して、窯道具や陶片などもおちている桃山期の窯跡へ。




こんな感じで、沢山あるわけです、
好きな人には溜まらない光景ですかね。


ディープな場所、ここをすべりながら下ります。
もう焼き物興味ない人がきいたら理解不能ですよね。


足下がちゃがちゃいいながら、木につかまりながら、そしてまたその木がぬれてて折れたりするんですよ、

もうアニメかというように、つかまった木がバキって折れて、うわーーみたいな。


で、携帯をなくしました。

紛失のため、警察署にはほとんど行ったことがないのですが、地元の警察署も記念と思い初めて伺いました。



警察「どこで無くされたんですか?」

ぼく「わかりません、あっちの山の中」

警察「山?なにしてたんですか?渋谷からって、観光ですよね?」

ぼく「...鳥とか、木ととかきれいだな、って,見てたら、はい、まぁ、そういう、アレですね....」

警察「まぁよくわかりませんけど、これに記入してくださいね」

ぼく「はい、」


決して法に触れる事などしてないのですがね、なんか怒られそうで。



夜になっていました。

気を取りなし、窯の多い地域はうなぎやさんが多いということで。
夜は有名うなぎ屋さんへ。



 持参した唐津のぐい吞。多治見の作家さんに呑んでもらおうと。
ここで、Tさんと合流します。

親子で作陶されていて、名前を聞けばだれでも知っているような織部のレジェンド。




ごはんがおわると、たまたま偶然窯焚きをやっているそうなので突撃します。


なかなか他産地の窯焚きなんて見る機会ないです。



エアダンパーとよばれる、還元をおこす装置。


びっくりの連続です。ほんとラッキーでした。
こころよく見学させて頂いた作陶家の先生方。ありがとうございます。


窯焚きを見終えて一日目が終了。

作陶家のAさんとTさんからご教授を賜り、織部をみて、ずーと集中しっぱなしの一日でした。

ホテルにもどると深夜なのにやはり購入した織部本を読み寝られないぐらいでした。


お気づきかと思いますが、もはや織部の作品が一品も写真でありませんね

作品紹介系のblogではないこのディープ感が伝わればと。。

二日目に続きます。


dai